新宿サバイバル -Shinjuku Survival-

大地に根を下ろすような生き方で、生き延びる力を育てる

ガーデナー講座 学習記録

[記事公開日]2019/03/23
[最終更新日]2019/05/24

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8月までガーデナー講座(植木屋さん初級を目指す)を受講中。自分のための覚書として、学んだことをまとめておく。 

植物を切る

 植物を切るといってもいろいろある (お客さんが間違った用語を元に依頼される場合もある)
 伐採:根元から切る     伐根:根元から抜く
 刈込(かりこみ):表面を刈り揃える    剪定:枝を切る

道具

 (1)切る道具、 (2)その他道具(養生用、掃除用具、足場を作る道具)

(1)切る道具  刈込バサミ

鋼製刃がかけにくい&砥いで何度も使える が 重い

浅香工業ホームページより引用

  • 刈り込みハサミ  (例: 岡恒, アルスコーポレーション 替刃式軽量刈込鋏) 
    剪定バサミと異なり、両方に刃がある + 押さえがないので太いものは切れない
  • 刃に角度が付いていて、表面裏面がある
  • 一般的な刈込バサミ 柄が長く刃が短い刃と柄の長さ取り回しの良さは変わる
  • 柄が長い遠くを刈りやすい、 柄が短い取り回しが楽近くを刈りやすい

(2)その他道具-1 脚立

 植栽を扱う作業では、三脚の脚立を通常は使用する。四脚の脚立は、設置面が水平でないと危険なので、通常は使用しない。また、土の上で使用することが多く、土の上では沈み込みもあるため、四脚では水平が保ちにくい。

設置方法

長谷川工業ホームページより引用

 設置する前に、設置予定の場所の路面の状態(滑りやすさ、障害物土かアスファルトか、等)を確認する。

 チェーンは必ず先端位置でつなぐ。

 高低差がある場所(坂・斜面など)で使用する場合、1本脚(前足)で高さを調節し、高い側に1本脚を置く。このとき、天板は水平又は1本脚側が少し下がるような状態で使用する。
 2本脚の側が下がっていると、脚立全体が2本脚側にひっくり返りやすく非常に危険。

 2本脚の設置場所は、左右の足が水平になる場所にする。

 使用前に2段目まで登り、前後左右に体重をかけて安定しているかを確かめる。

使用上の注意

 脚立の梯子段に背を向けて乗らない

 左右への極端な体重移動をしない(脚立は前に荷重をかけた場合は強いが、左右方向には不安定)

 天板に乗らない

使用しない場合の取り扱い

 安全な場所(人の通り道等でない場所)に寝かせて置く

 平らに寝かせるスペースが確保できない場合は、使う時と同様の状態(チェーンを張った状態)で安全な位置に立てておく (強風時 及び 道路上では 不可)

 傷つきやすい建造物(アルミフェンスなど)には立て掛けない。ブロック塀等に立て掛けるときでも、接触個所をタオルや軍手等で保護する。

 立て掛けるスペースもない場合は、搬送してきた車両に載せ、ロープで固定する。

刈込

富士森林組合ホームページより引用

刈込(かりこみ)とは、生垣・玉造(たまつくり)・トピアリー等の、主に表面を刈り揃えるお手入れを指す。樹冠の形のラインを決めて、その位置まで刈り込む

※ 樹冠とは樹木の葉が生い茂っている部分(右図参照)。

剪定

剪定の目的は、大きく分けて下記の二つに分けられる

  1. 木の健康のため (風通し内部の日当たりの改善、上枝を整理して下枝が枯れないようにする、等)※1 ※2
  2. 好みの形にするため

※ 1 老化した木を若返らせることを目的とする場合もある。老化の例としては、古い枝は花つきが悪い(花が新枝にしかつかない樹種もある)。また、新枝・小枝が幹から離れすぎて主枝の途中の部分で新芽が吹きにくくなってくる。

※2 枯れ枝が残っていると、そこから虫害・病害の原因となることがある。

剪定時に残す枝・切る枝

参考:剪定-忌み枝

剪定の手順

 剪定の基本は、

  1.  間引き(忌み枝を切る)
    混みいった部分を整理して、日当たり・風通しを良くする
  2.  切り戻し(太い枝を切る)
  3.  切り詰め(細い枝を切る)

生垣の刈込

生垣とは:植物を並べて植え、それを成型してつくる仕切り。敷地の境界や目隠しとして植えられた樹木を成型したもの。

生垣に向く樹木:アオキ、カシ、イヌツゲカナメモチ(レッドロビン)、サザンカイチイ、サワラ、イヌマキ、カイヅカイブキ、サンゴジュ、ネズミモチマサキヒノキ、ヒイラギ
  (リンク先はNHK出版 みんなの園芸の当該植物のページ)

生垣の手入れ:刈り込み(美しい形を保つため + 生垣の用途を維持するため
   ※ 樹木は上部の方が日光が当たりやすいため、放置すると上部の枝葉ばかりが茂り下部が枯れて葉がなくなる。すくなくとも目隠しとしては用をなさず、見た目も美しくなくなる。

  1. すでに形が決まっているので、刈込時に枝ぶりや芽の位置をあまり気にしなくてよい。ただし、空間が空いている場合などは、埋める方向に枝が伸びるように、枝や芽を残す。
    カインズホーム ホームページより引用

    カインズホーム ホームページより引用

  2. 形が決まっているので、ゆがみがわずかでも目立つ
    刈込の目安となるように、生垣の両端に支柱を立てて紐を張り、紐に沿って刈り込む。
  3. 刈り込む前に、竹ぼうきで枝葉やごみを払い落とす。その後、上面(天端)から一直線に刈る。
    上面を刈るときは少しくぼみをつけておく (図 参照)。
    ※ 上面は日が当たりやすく茂りやすい。くぼみがないと、成長した枝がすぐに目立つようになる
  4. 次に側面を刈る。上部から順番に、上から切った枝先を落としながら刈っていく。切り屑を落としながら刈ると、掃除の時間を短縮できる。
  5. 上面と側面が交わる角(こば、木端?)を、ハサミの刃を外に向けてすくい上げるように刈って鋭角にする(図 参照)。
上面と側面の角は鋭角にする。 側面はすくい上げるように刈る。上面はくぼみをつける。

 


実地練習記録

実地練習:アザレアの刈込 3/2
  •  前回の剪定時の切り口を探す。そこを刈込の目安とする。(枝自体も伸びているので、気持ち内側くらい)
  •  つつじ・さつき類は、強剪定(葉のないところで切る)しても、伸びて花も付く (針葉樹では絶対NG)
実地練習:コニファーの刈込 3/9
  •   コニファー(針葉樹)は葉が付いていない枝を途中から切り落とすと、枝が枯れるので、葉を残しながら刈る
  •   コニファーは葉が小さいので、切り屑も小さく掃除がしにくい。そのため、養生はしっかりしておく
  •  通常は、切りくずの処理をしやすくするため、上から刈っていく
          (切りくずが下に落ちるが、下を刈るときに取り除けばよい)
    ただし、細い木の場合は、上を先に刈って角度をつけすぎると、下側の広がりが足りなくなる。上の細さを先に決めてから下を刈った方が刈りやすい
  •  複数の木があるときは、高さを揃える。ただし、トップの枝の向き・葉の付き方・見られる方向により、切るべき枝が変わるので、きっちりと同じ高さにはできない。
  •  中の枯れ枝は取り除く。枯れている枝は切除。
  • トップの葉の向き
  • 全体のラインをどう作るか
実地練習:ハサミの手入れ 3/9

 作業は、テミの上で行う。(刃物クリーナーがコンクリートに浸み込んで取れなくなるため)
 刃の部分に、刃物クリーナーを掛ける。サビが浮き出して来たらサビ取り消しゴムこする。取れた汚れをウェスでぬぐい取る。

 

実地練習:コニファーの刈込 3/16
  • 2本の木が接して並んでいていずれは面を形成するようにする場合、刈込の形は1本ずつ考えるのではなく、2本合わせた外周の面の形を考える。
  • そのままですでに形が整っている木を刈りこむ場合は、形を変えずに葉の先端の新しく伸びた部分だけ刈り込む
  • 刈り込むときに、ハサミの刃の位置を固定できるようにする
実地練習: シマトネリコとカシの 剪定 3/23
  • 複数の木があるときは、高さを揃える
  • どの枝を残すかを判断:忌み枝であっても樹形を整えるために必要な枝(除いてしまうと穴になる枝、除いてしまうと樹形のバランスが悪くなる枝)は残す
  • すでに形が整っている木を剪定する場合は、枝が集中して葉の密度が高くなっている部分を枝を選んで付け根から切る。残す枝は、来年伸びてほしい方向を埋める枝にする。外芽と内芽では伸びる方向が異なるので注意する(原則は外芽の上で切る)。
実地練習: カシの 剪定 3/30
  • 剪定によって枝葉の密度を薄くしたり形を整えたりする場合、枝を間引くことも有効であるが、枝の途中(外芽の上)で切って頭の高さを変えることも有効
  • 剪定後

    剪定前


    日当たりが限られている場所に、カシのような高木(こうぼく)になる木を植えた場合、日光を求めて上に伸び下部の枝がまばらになり、頂上部の枝が密になってしまう傾向がある。このような場合、木は日の当たる上部に栄養を送り、下部は新枝はほとんど生えてこなくなる。そのため、下部は剪定せずそのまま残し、上部の密な部分のみ剪定する。
    ただし、理想的には、日光を求めて上に成長してしまう前(下部にも栄養が行き渡り、下部にも新枝が出る段階で)、下部の剪定を行って形を整えておくことが望ましい。
    (植木屋さん的に困るのは、下部が疎で上部が密になった木をお客様が依頼する際に、手が届き易い下部をご自分で剪定してから上部の剪定を頼まれるケースらしい。下部の枝がまばらになり過ぎて、上部との濃度のバランスをとるのが非常に難しなるそうだ)
  • 特殊な剪定をする樹 (オリーブ、モチ、ゲッケイジュ)  立ち芽のところで切って、立芽を育てる
実地練習: モミジ・ムクゲの 剪定 4/6
モミジの剪定

モミジは鑑賞して楽しむ木であるので、剪定する場合においても、鑑賞されることを考えた作り方が必要となる

  • 濃さ(透かし具合)は、下から753が原則だが、モミジは64、55もあり
  • 切る枝を選ぶ際に、木全体の透かし具合のバランスを常に考える
  • 下から見上げて鑑賞する位置にある木の場合は、下から透かし具合を確認することになるので、上の枝から剪定していくとわかりやすい。見下ろす位置にある木の場合は、その逆になる
  • 作り方の基本は、他の多くの樹木と同じで、葉が下向きになって広がる方向に枝があるようにする。そのため、立枝は原則として取る。ただし、取ってしまうと薄くなりすぎる又は空間が空く場合、その年はとっておき、次の剪定時にどうするか考える。
  • 切り詰めは、2つの葉の分岐部分の付け根の上で切る
ムクゲの剪定
  • 炎の形に仕立てる。
  • 強勢の木なので、刈り込み剪定でよい
  • 立ち芽のところで切る(外芽で切ると枝が横に広がってしまう)
  • (ムクゲに限らずどの木でも) 古枝と新枝があったら、新枝で作るようにする 

先生からの注意事項
剪定時に気になる枝を見つけたときに、剪定場所を転々としながら剪定をしてしまう傾向がある。
そのため、全体のラインが見えにくくなり、ラインがでこぼこになってしまう。
1ブロック仕上げたら近場でラインをあわせながら剪定すること。

実地練習:生垣(マサキ)の刈込 4/13
  • 厚みがない生垣、厚みが一定でない生垣の場合は、「生垣の刈込」の項で記載したような側面をすくい上げる切り方はしない。
    ※ 厚みは、生垣の目の細かさ(樹木の葉の大きさ) と 生垣の大きさ の相対的な関係で考える。今回のマサキは、葉が大きい割に生垣の奥行きがすくな厚みのない生垣に該当した。
  • 生垣の刈込は天端(上面)から行う。きれいにそろえるには、ハサミの刃を目線の高さにして切るとよい。そのため、ハサミは裏にして使う。
  • 天端が見上げる位置になる場合は、指定された高さよりも気持ち低めに刈る。刈り込み作業中は脚立の上から見下ろす状態で作業しているため、下から見上げる人とは高さの感じ方が異なるためである。
  • 切り屑(刈った枝)は、切る作業と同時に下に落とし、取り残しがないようにする。残っていると、いずれ刈れて茶色くなり目立つ。また、風通しを悪くしたり害虫の原因にもなる。
  • 刈り込みの作業(掃除)の効率化について
    樹木を切る作業時間は、ハサミを入れる回数を少なくすることで短縮できる(1回のハサミで最終形に切る のが目標)
    特に初心者は、刈り込み具合を確かめながら切るので、1回のハサミで最終的長さまで刈らない。そのため余分な時間がかかる
    掃除・片付けの作業時間は、切る前から段取りを考えたうえで、掃除しやすいように養生を行うことでかなり短縮できる。

刈り込み前

刈り込み後

実地練習:レッドロビンの剪定 5/11
  • 【重要】最初樹冠を決めてしまうこと
    • (利点1) 樹冠の外側にあるのは「残さない枝」であるのは明らかなので、それを最初に取り除く。そうすることで、「残す枝」と「残さない枝」の脳内シミュレーション最低限の枝で始めることができる。そのため、考える時間、切る時間を短縮できる。
    • (利点2) 樹冠(外形)がきちんと整うと、とりあえず素人目にはきちんと剪定されるように見える。
      ※ 「木の健康」や「枝が伸びた後の状態」を踏まえた切り方は必要だけど、「見た目のきれいさ」は最低限必要
  • 今回剪定した木のように、年数が浅く枝があまり茂っていない木の場合は、ルール通りの忌み枝を除いていくと中間部分に空間が空いてしまって形が整わないことがある。枝の成長を考えて、枝・葉が少なく空間が空いているところを埋める方向に伸びる枝であれば、立枝や逆さ枝等の忌み枝でも残して次の剪定の際に再度検討する。
実地練習:ヤブランの手入れとローズマリーの剪定 5/18

ヤブラン 強健な植物なので、3月根元の上で刈れば、新しい葉が伸びてくる。ただし、4月以降まで手入れができなかった場合は、花芽を除いてしまわないために、枯れ葉のみを取り除く手入れが必要となる。

ローズマリー  

  •  
  • 株の中まで光が入るようにする。混み入り過ぎると、光の当たらない枝が黒く枯れてしまい内側に緑の葉の部分がなくなる。そのため、株を小さくすることができなくなる。
  • わさわさに伸びていたら、立枝で形を作るように剪定する。
    1. 横に張り出した枝で広がっているので、外形のラインを決める
    2. (若い)立枝を残すように外のライン上で剪定する
    3. 若い枝を生かして、古い枝を除いて株元まで光が入るようにする

 


座学 記録

座学:作業シミュレーション 5/11

   レッドロビンの生垣の剪定を依頼されたものとして、必要な準備と 作業内容をシミュレーションする

   条件: (写真あり)  高さ 3m、幅 5mの道路脇の生垣。 生垣の下は、高さ1.5m程度のブロック塀
   道路側の状態 道路幅は広めで交通量は少ない。 脚立は立てられる
   庭側の状態  砂利敷き。トゲのある猫除けを設置(移動可)。狭いので三脚は不可だが四脚は可